【2019.10.28公開】【2020.12.29更新】
カメラを始めるとどうしても気になってしまうのがレンズ。
よくレンズ沼にはまるなどと言いますが、これがまぁ深い深い沼なわけで。
レンズというのは、1本10万円近くする高額商品にもかかわらず、カメラ界隈の人はこの沼に溺れるわけですね。しかも笑顔で。
まさに変態の所業。
ぼくも同類の変態なので沼で溺れる楽しさも分からなくはないのですが、やっぱりぼくのような貧乏社会人は、家計的に溺れられないっていうのが現実。
そして、ぼくと同じようにレンズ欲しいけど、失敗したくないために、どのレンズにしようか悩んでいる人も多いはず。
そんなあなたに言います。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di IIIは間違いない!!
迷ってるなら間違いないレンズ!!
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di IIIの魅力
今回紹介するのは、TAMRONから出ている標準ズームレンズTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III。
28-75mmの標準域のズームレンズで、ズーム全域にわたりF2.8通しで使えるレンズです。TAMRON版大三元レンズの標準域担当と言えますね。
今回は、このレンズを1年間使ってみて感じた魅力を紹介していきたいと思います。
F2.8通しで明るい
まずは、やはりF2.8通しの明るいレンズということ。広角側でも望遠側でもF2.8通しで使えるのは非常にありがたい。
フルサイズ機でF2.8もあれば、かなりボケますし、暗い場面でもシャッタースピードを稼げます。
だから、どんなシチュエーションでも使いやすいんですよね。
ぼくは子どもの写真をよく撮りますが、背景をぼかしたり、水族館などの暗い場所でもしっかりと撮影することができます。
また、ズームできることは動き回る子どもに対して、構図を決めたりピントを合わせたりする際に非常に便利です。
十分な画質
単焦点レンズと比べると画質が心配されるズームレンズ。でもね、このレンズ画質もかなりいいよ?
解像感、ボケと十分すぎるでしょ。単焦点レンズの作例と比べても、多分ぼくは分からないと思う。
ハイ、ぼくの目はふしあなです。
タムロンの方でも、その点は意識しているようで、柔らかいボケとピント面の解像度を売りにしているよう。
〜芯のある柔らかい描写と美しいボケ味、そして合焦部の優れた解像感。これらの両立こそModel A036の最大の特徴です。解像力の高さだけでなく、ピント面においては新設計による最新の高画素カメラに対応する高い描写性能で細部を描きつつ、大口径ならではの柔らかさを表現。ピント面からなだらかに変化する美しいボケ味が被写体を引き立てます。また、絞ることで描写が変化し、開放から2段、F/5.6まで絞ると非常にシャープな描写となるように設計しています。美しい円形ボケを表現できる9枚羽根の円形絞り機構を採用するとともに、F値の変化によるボケ量の差だけでないタムロンこだわりの描写をぜひお楽しみください。〜
公式ホームページより
実際に撮ってみても、満足できる画質ですね。個人的には、特にピント面の解像度が素晴らしいと思います。
実は、今、カールツァイスやフォクトレンダーといった超有名メーカーの標準域の単焦点レンズが欲しくなって悶々としているのですが、なかなか手を出せないのはこのレンズが手元にあるから。
もしかしたら、このレンズがあれば標準域は十分なんじゃないかという思いよぎり、それなら、広角や望遠買った方が幸せになれるのでは・・・と悩んでしまいます。
どうしたらいいの?だれか教えて?ぼくの次のレンズは何なの?
【2020.12.29追記】
使用しているカメラはα7RⅢを愛用していますが、高画素機と言われるこのカメラでも充分な解像度を誇ります。
等倍して細かいところまで見ると、多少は粗があるかもしれませんが、そこまでしなければほとんど気になることはありません。
むしろ、タムロンの階調の豊かさやボケの美しさに信頼して使っています。
めちゃくちゃ寄れる
さらに、個人的にこのレンズで最も気に入っているのは寄れること!!めちゃくちゃ寄れるんですよ、このレンズ。
広角28mmで最短撮影距離0.19m、最大撮影倍率1:2.9とのこと。いやー、イイね!!
ぼくは毎回言っていますが、寄れるっていうのはいいですよ。寄れるだけで撮れる写真が変わると思ってる。
グッと近づいて迫力を出したり、遠近感を出したりする際に役立ちます。
なんちゃってマクロのような使い方もできちゃうし。
望遠側が75mmは便利
最近のレンズで標準ズームというと24mmから70mmのものというイメージがありますが、このレンズは28mmから75mm。
広角側は4mm狭くなりますが、一方望遠側は5mm伸びます。この5mmが超便利!!
もうちょっと、ズームしたい!!っていう時のもうちょっとを助けてくれます。
それに望遠側が伸びたことで、より大きなボケを楽しむこともできます。
人によっては広角側が28mmというのが不満という方もいますが、ぼくは個人的には気になりません。
というか、28mmより広い画角は超広角レンズでいいかなぁと思っているので、28mmよりも広く切り取りたい時は超広角レンズを使いたいと思います。
超広角レンズ持ってないけど・・・。
軽い
軽いっす。それに尽きます。
最近は登山も始めましたが、軽いっていいですね。疲れません。まぁ、重いレンズもって歩いてないから比較できませんが。
長い距離歩いてて、これでレンズ重かったらしんどいなと思うことが多々あります。
だから、逆に考えるとぼくの場合、標準域で他のレンズ買うならいっそ重いレンズだけど、とにかく画質に全精力をつぎ込んだような変態レンズの方が割り切って使えるのかも。
某メーカーのレンズが気になりだしたぞ・・・。
【2020.12.29追記】
やっぱり軽いということは正義です。これは機材が増えてくると余計にそう感じます。
最初は、多少重たくても大丈夫と思えるのですが、持ち出す機材が増えてくるとそうも言っていられなくなります。
レンズが3本から4本、もしくはそれ以上持ち出すのであれば、絶対に軽い方が撮影時のストレスや体力の消耗が少ない。
その辺りのことも考慮しておく必要があります。
ちなみにSIGMAからも24-70のf2.8通しのレンズが出ていますが、重量830g。 一方タムロンのこのレンズは、550g。
およそ300g違うことになりますが、これは結構大きい。長時間の撮影や登山をしながら撮影をすることを考えると絶対に機材は軽い方がいいと思います。
安い
安いっす。それに尽きます。
え?説明が雑になってきた?ナンノコトデショウ・・・。
Sony純正の標準大三元レンズは軽く20万円オーバー。そりゃ写りもいいのでしょう。あいにくぼくは使ったことないので分かりません。
一方このレンズ、およそ8万円。
8万円ですよダンナ!!
コスパが高すぎますぜ。
個人的には値段の差ほど純正と画質に差は無いと思っているので、差額で他のレンズ買った方が幸せになれるのでは・・・と思ってます。
まとめ
このレンズは『バッキバキの解像感!!』とか『空気はおろか温度まで写す!!』といったような、何か特筆したものがあるレンズというよりも、画質・サイズ・使いやすさといったバランスがとれたレンズだと思っています。
ただし、そのバランスもかなり高いレベルでとれていると思います。
いってみればかなりの優等生レンズ。
『いろんな場面で使いたい。』『使い勝手がいいレンズが欲しい。』といったあなたにまさにぴったりなレンズです。
ちなみに、今回の作例はレンズの特徴が分かりやすいように公式ホームページからお借りしました。
ただ、「これ、撮るのがうまい人が撮ってるからこんな風によく見えるんじゃねぇの?」と思っている人も多いはず。
そんな方は、ぼくの他の記事を見ていただけると、基本的に全てこのレンズで撮っていますので参考になるかと。
というか、このレンズしか持っていません・・・。
【2020.12.29追記】
現在は、SONYの135mmf1.8GMタムロンの17-28f2.8も所有しています。
以下に、このレンズで撮った撮影記をいくつか載せておりますので、よろしければご覧になってみてください。