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紫陽花を撮影する際のコツを自分なりにいろいろ試してみた

【2019.7.3公開】【2021.6.8更新】f:id:photo-no-wa:20190630154238j:plain


この時期と言えば…そう、紫陽花。

毎年この時期に紫陽花を撮りたくなるのはぼくだけではないはず。

 

ピンク、紫、水色と色んな表情を見せてくれる紫陽花は、ぼくたち写真好きにとっては定番であり最高の被写体。

 

今回はそんな紫陽花を撮ってきた。

 

今年は行こう行こうと思いつつ、いろいろと立て込んでしまいなかなか足が向かわず、結局撮影できたのは6月下旬。

 

足を運んだ北九州市の高塔山は紫陽花が綺麗なことで有名な山だが、予想通りそこにはピークを過ぎ、枯れ始めている紫陽花達が所狭しと並んでいた。

 

旬の紫陽花撮影

まずは旬の紫陽花撮影から紹介しよう。

やはり紫陽花は美しい花である。

その魅力をどのように引き出すことができるのか、自分なりに考えてみた。

前ボケを活用する

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SONY α7RⅢ FE135mmf1.8GM

紫陽花を印象的に撮影するために手っ取り早いのが前ボケを活用することである。

 

前ボケを活用することにより自然と視線が誘導され、主題である紫陽花へと注意が集まる。

 

紫陽花は密集して咲く花なので、この前ボケを作りやすいのも魅力だと感じている。

背景をぼかしてすっきりと撮影

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もう迷ったらこれでいいよ。

単純に背景をボカして、紫陽花をすっきりと撮影する。

 

めちゃくちゃシンプルで工夫も何もないけど、背景をすっきりさせることで主題である紫陽花が活きてくる。

 

特に紫陽花は存在感の強い花だと個人的に思っているのでシンプルな構図にしてあげることでより存在感が際立つ気が勝手にしている。

主題と副題を設定する

ぼくはうまく撮れていないけど、主題と副題を設定するのも効果的。

例えば、紫陽花を主題とするとその葉に乗っかっているカタツムリを副題として撮ってみたりとか。

 

主題と副題を設定することで、写真にストーリー性が生まれるのでかなり大切だと思う。

 

ぼくも今度意識して撮ってみよう。

枯れ始めの紫陽花撮影

さて、枯れ始めの紫陽花を眺めてまず思うのはどう撮るか。

 

アンダー気味?

それとも極力状態のいい紫陽花を選び露出をあげて柔らかく撮るか?

思い切って寄ってしまうか?

 

悩むことはなかった。

全部やろう。

まずはアンダー気味に

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悪くない。

むしろ良い。

紫陽花の枯れていく感じが出てる気がする。

 

個人的に好きな一枚。

 

枯れてゆく美しさというのかは分からないが、勝手に美徳を感じてしまう。

 

ぼくはあまり花をアンダーでは撮らなかったので新鮮だった。

こういうのもいいな。

 

これから花を撮影する時の幅が広がった気がする。

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今回、アンダー気味で撮影する際に意識したことは、枯れてる感じをあえて出すこと。

 

そこで、レタッチの際には明瞭度を少し上げて、花の枯れてる所や変色しているところを強調するようにした。

 

明瞭度を上げることで乾いたような質感が出て、生のみずみずしさというよりも、これから死に向かい乾いていく感じが出たような気がする。

…あくまで主観だが。

ハイキーで撮ってみる

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これまたガラッと印象が変わるから面白いなぁと思う。

 

状態のいい紫陽花を選んだのもあるけど、どちらかというと紫陽花の色に引っ張られてハイキーにしようと決めた一枚。

 

薄い紫と青のグラデーションがなんだか爽やかでありメルヘンでありって感じな印象を受けたのでハイキーに。

 

今までまだ撮ってきたのはこっちの雰囲気に近いかも。

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アンダーの撮影とは反対に、生を連想させるみずみずしさを表現したいと思った。

なので、レタッチもアンダーの撮影とは反対のことをした。

つまり明瞭度をさげて、輪郭をぼかすことでみずみずしさを表現したいと思った。

 

その結果は見ての通り。

やり過ぎた…。

 

でも、個人的には好きな雰囲気の一枚だから良しとしよう。

写真なんて自分が満足できればいいんだと、必死に言い聞かせている今日この頃。

寄ってみよう

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ぼくはマクロレンズ大好きで、マクロレンズのおかげで写真の楽しさに気づけた人間なので、困ったら寄るくせがある。

 

まぁ、この一枚もそんなくせが炸裂してしまった一枚だが、この写真の何がすごいって、これマクロレンズで撮影したんじゃないんですよ?

 

今回の写真は全てタムロンの28-75mm F/2.8 Di III RXD – A036で撮影したもの。

というかSONYのレンズこれしか持ってない。レンズ欲しい。

 

それにしても寄れるとは思ってたもののここまで寄れるとは。

 

個人的に『寄れるは正義』でそんなところもこのレンズが好きな要因。

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 ただ、若干寄れるだけ寄っての撮影には飽きてきているのも事実なので、そこそこ寄って、背景をぼかしてやる方が浮かび上がってくる感じがしていいかも。

 

あらためて撮ってみて、このレンズのボケ味もぼくは好きだなと思う。

 

この辺は近いうちにレンズレビューの記事を書きたいと思うのでその時に。

感想

枯れ始めでピークは過ぎてしまっていたけど、とても面白かった。

 

アンダーで撮るということで新たな雰囲気の写真が撮れたし、これからの撮影の幅も広がることができたと思う。多分。

 

そして、何よりも感じたのがα7RⅢの辺りの凄まじさ。

暗い部分もかなり粘ってくれるので、今回のアンダーでの撮影もストレスなく撮れた。

レタッチで調整しやすいのも大きいと思う。

 

撮影がこれまでよりも格段に楽しくなったので、やっぱりこのボディを買って良かった。

つまり、みんなα7RⅢを買おう!

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