『そうだ!コスモスを撮りに行こう!!』
と思い、目を覚ましたある日の早朝。
窓の外を眺めるとどんよりとした曇り空。
『こりゃ、無理だな・・・。』
ぼくは再び眠りについた。
二度寝の誘惑に負けたわけではない。そんなことは決してない。
SONY135mmGMでご近所スナップをしてきた
目覚めたぼくは、無性に頭がクリアだった。
コレだから二度寝はやめられない。
それでもまだ早い時間で、子ども達が起きるまで1時間程度の時間があった。
そこで、ぼくの腹の虫が威勢よく泣き始める。
それなら、家族のために朝ご飯にパンを買ってこようじゃないか。
とりあえず大好きなカレーパンはマスト。それに、お気に入りのコーヒーを奥さんの分と二人分淹れて飲もう。
子ども達と奥さん用に甘いパンも必要だ。
そうだ、ついでにスナップもしちゃおう。
早朝ウォーキングにもなってダイエットにもいい。
一石三鳥とはまさにこのこと。
そんなことを一人で考え、気分良く家を出る朝6時。
レンズは135mmGMのみ
持ち出したレンズはSONYの135mmGMのみ。
ぼくの大好きなレンズだ。
このレンズを付けて歩くと、道端の何気ない花も一気に魅力的な被写体へと変わる。
距離にして片道1.5Kmほどしかない道程を、ぼくはのんびりのんびり歩く。
気になるものを見つければ、そこで立ち止まりファインダーをのぞく。
こんな時間の使い方もいい。のんびりとした時間に心が癒されるのを感じる。
歩道には意外といろんな花が植えてある
歩いていて気づいたのは、普段何気なく歩いている歩道には意外と色んな花が植えてある。
歩道の一角に設置された花壇であったり、施設の入り口を飾るために歩道にそって植えられている花であったり、今まで当たり前すぎて見逃していた景色がそこにあった。
それらは、間違いなく誰かが整備してくれているものであり、その人たちのおかげで街に彩りがもたらされているかと思うと、感謝の気持ちが溢れてくる。
ぼくがこうやって写真を撮って歩けるのも誰かのおかげなのだ。
ぼく達が当たり前に見ている光景は、誰かが当たり前にしてくれているのだと以前なんかのCMで言っていたような気がするが、その言葉に今更ながら強く共感。
日が昇り世界に光が注ぎ込まれる
パン屋でパンを購入し終えた帰り道。
大好きなカレーパンが焼き立てだった。新メニューが置いてあって、早速購入してみた。
そんな何気ないことに心が弾みながら帰路につく。
行きと同じ道をてくてく歩く。少しずつ太陽が昇ってきた。
空を覆っていた雲も少しずつ晴れ、昇り始めた太陽により世界に光が注がれる。
雲の隙間から注がれる光は温かく、優しく照らす。
行きと帰りで同じ道を通っているのに、光が注がれたそこは、まるで別世界のようだった。
光を浴び、いきいきとしげる葉。色鮮やかに咲く花。
絶景スポットに行かなくても世界はこんなにも美しい。
そんなことを思いながら柔らかな光を全身に浴び、手元からは香ばしいパンの香りを漂わせ、ぼくは家族の元へ戻る。
早くみんなでご飯を食べたい。
気持ちのいい朝だった
爽やかで、晴れやかな気持ちのいい朝だった。
そんなぼくの気持ちを表現してくれる135mmGMは、やはり最高のレンズだと思う。
何よりも撮っていて楽しい。
そして、そこから吐き出される写真にぼくはいつも感動する。
さぁ、来週はコスモスを撮りに行こう。
二度寝はしないように、前日は早く寝ようと心に決める。